死にそうな顔をしていた。
鳥取砂丘脱出の際に上手くいったバックパックにスケッチブックをくっつける作戦は上手くいかず、40分は歩いていた。
「カラオケじゃやっぱ疲れ取れんし体調悪いなあ。。。」
そこで希望の大きい道路に、、、
まさかの高速道路。。。
グーグル地図で分からなかったとはいえ、やらかした。。。。
それは、岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋へ続いていた。
僕が香川県に突入するためにはヒッチか電車しか方法はない。
だが、お金を使いたくないのでヒッチしかない。。。
その高速の下に走る道路は小さく、車は絶望的に少なかった。眠気が襲ってくる。
「ひとまず、休憩しよう。」
近くにあったコンビニでみたらし団子を購入し、店員さんに近くの道路状況について尋ねた。
「香川県に行きたいんですけど、どこの道路をみんな使いますか?」と。
「ここから車で15分くらいのところにインターがあるから、そこで乗っちゃうね多分」
と優しく教えてくださった。
が、体力が持つかどうかだ。
ありがとうございますとお礼を言って、外でみたらし団子を片手にスマホをみていた。
すると、「あと30分くらいで私のパートの時間が終わるから待っててくれたら乗せてってあげるよ」と店員さんが言ってきた。
なんという奇跡。
とりあえず、その辺でヒッチハイクして待ってます。と言い、その時まで結局車は止まらなかった。
「おーい」
さっきの店員さんが手を振っている。
ありがとうございますと乗り込んだ。正直気力が弱っていたので、元気にお話しすることはできなかった。
その店員さんも旦那さんが仕事を引退されてから世界を放浪する予定らしく、僕をみて人ごとに思えなかったそうだ。
「はいこれ」
と渡されたのが驚きだった。
「これは、コンビニのみんなからね!」
香川の坂出市までの電車代と、お弁当、パンである。
なんて優しいんだ。。。さっきコンビニで団子買っただけなのに。。。
宮崎県延岡市の旅人を泊めるご夫婦の家に泊まった時、
ご主人に旅人は何かもらったら「”ありがとうございます” ”これで元気でます”」と言って遠慮せずもらいなさい。
と教えてもらっていたので、ありがとうございますとお礼を言ってありがたく頂いた。
※駅までお世話になった店員さんとお弁当他
瀬戸内海を電車で渡るのは何年か前に青春18切符で渡って以来だ。
実際渡ると今回は随分と近く感じた。
※瀬戸大橋を渡る電車より
そして僕はついに四国一周をスタートさせる。
香川県坂出市に到着。
※坂出駅にあった看板
とりあえず、香川県はうどん食べてすぐに徳島県目指そう。
ということでうどんを食べ、すぐにまたヒッチハイクを開始。
すぐにと言っても随分歩いたのだが。
またコンビニで隣の市である高松市方面と書いて立っていた。
すると1人のマスクをしたおばさんが話しかけてくれた。
「そこ立ってても厳しいんじゃないかなあ。」
と言いつつも「高松市のどこかまで乗せてあげるね」とオーケーしてくれた。
「今日は午前中の仕事を終えて、車に戻った時に、窓にてんとうむしがいたの。てんとうむしって幸運を運ぶって言われてるから、もしかして、って話しかけたのよ。てんとうむしが居なかったら話しかけてないかもねえ。」
すごいなあと感心してしまった。
今日はご縁がすごい。。
しかも、旅の資金にと少し資金まで頂いた。ありがとうございました。助かります。
※高松市まで乗せて頂いたおばさん
こうして高松市へ突入し、またコンビニでヒッチハイクをスタートした。
さあ、徳島県目指すぞ。
ちなみにまだ、3月29日である。。。
1日に2県移動するのが普通になってきている。
仕方がない。
時間がかかればお金もかかるからだ。
体調回復のため、どこかに泊まりたいが、徳島市に行けばなんとかなるだろう。
さあ、四国一周のスタートだ。
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